「熊谷こども未来ひろばって、誰が始めようとしているの?」
チラシを手に取って、そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。
はじめまして。
「熊谷こども未来ひろば・熊谷こどもステーション構想」を提唱している、鎮西美保子です。

私はいま、熊谷市肥塚にある空き家を活用して、子どもたちが放課後に「ただいま」と帰って来られるような居場所をつくろうとしています。

目指しているのは、
放課後、日常的に通えて、食事や学習まで支えられる子どもの居場所。

でも、なぜ私がこんなことを始めようと思ったのか。
今日は、そのお話をしたいと思います。
子育てに困っているお母さんたちを身近で見て
このプロジェクトを考えるようになった大きなきっかけの一つは、身近にいる子育て世代のお母さんたちの姿でした。
仕事をしながら子どもを育てる。
学校が終わったあとの時間をどうするか。
長い夏休みをどう乗り切るか。
子どもの勉強も気になる。
夕食の準備もしなければならない。
一つひとつは小さなことに見えるかもしれません。
けれど、それが毎日続けば、子育てをしている家庭にとって大きな負担になります。
「もう少し、地域で子どもを見守ることはできないだろうか」
「親だけが全部を抱え込まなくてもいい場所をつくれないだろうか」
そんなことを考えるようになりました。
私は大学生の頃から、子どもたちに数学を教えてきました。
熊谷に来てからは、「数学クリニック」という学習塾を長年開いてきました。
そこで大切にしていたのは、教えすぎないことでした。
大人がすぐに答えを教えるのではなく、子ども自身が考える。
分からなければ、一緒に考える。
できたときには、一緒に喜ぶ。
私は、子どもたちには「教えてもらう場所」だけではなく、自分で考え、自分で選び、自分で育っていける場所も必要だと思っています。
だから「熊谷こども未来ひろば」でも、
宿題をする子がいてもいい。
本や漫画を読む子がいてもいい。
友達と話す子がいてもいい。
疲れた日は、少しゴロゴロしていてもいい。
そして、お腹がすいたら、みんなで温かいご飯を食べる。
決められたことを次々とこなす場所ではなく、
子ども自身が「今日はどう過ごそうかな」と考えられる場所。
そんな家庭に近い居場所をつくりたいと思っています。
なぜ「空き家」なのか
熊谷市内を歩いていると、使われなくなった家を目にすることが増えました。

一方で、子どもたちが放課後に安心して過ごせる場所を求める声があります。
だったら、
使われなくなった家を、もう一度、人が集まる場所として生かせないだろうか。
そう考えました。
「空き家」という地域の課題。
「子どもの居場所」という地域の課題。
この二つを別々の問題として考えるのではなく、つなげることで、新しい地域の資源に変えられるのではないか。
その第一歩として、熊谷市肥塚にある建物を取得しました。
古い建物です。
調べてみると、直さなければならないところもいろいろと見つかりました。



現在は建物の状態を一つずつ確認しながら、改修に向けた準備を進めています。
「誰かがやってくれたら」ではなく、まず一つつくってみる
子どもの居場所がもっとあったらいい。
空き家をもっと活用できたらいい。
地域の人同士がもっとつながったらいい。
そう思っていても、考えているだけでは何も始まりません。
そこで、
まず一つ、自分たちで形にしてみよう。
と考えました。
最初から大きなことをするつもりはありません。
まずは、肥塚の一軒から。
そこで実際に子どもたちを迎え、地域の皆さんに関わっていただきながら、できること、難しいことを一つずつ確かめていく。
そして、うまくいった仕組みがあれば、将来、熊谷のほかの地域でも生かせるかもしれません。
「熊谷こども未来ひろば」は、そのためのモデル事業でもあります。
そして、その先に考えていること
私が考えているのは、肥塚の一軒だけではありません。
地域のお店や人、子どもの居場所がつながっていったらどうだろう。
子どもたちが安心して歩ける場所が増え、地域の大人が子どもたちを見守り、お店にも人が行き交う。
そんな仕組みを、熊谷のまちなかにも広げていけないだろうか。
そこから生まれたのが、**「熊谷こどもステーション構想」**です。

ただし、これはまだ将来の構想です。
まずは「熊谷こども未来ひろば」を実際につくる。
一軒から始めて、その経験を次へつなげていく。
その順番を大切にしたいと思っています。
私一人でつくる場所にはしたくありません
このプロジェクトは、私一人ではできません。
そして、私一人でつくるものにもしたくありません。
勉強を見てくださる人。
食事づくりを手伝ってくださる人。
子どもたちを見守ってくださる人。
野菜や食材を提供してくださる人。
改修を手伝ってくださる人。
寄付という形で応援してくださる人。
そして、
「こんなことならできるよ」
と知恵を貸してくださる人。
関わり方はいろいろあっていいと思っています。
子育てを終えた方も。
学生さんも。
働いている方も。
地域のお店や企業の方も。
それぞれができることを少しずつ持ち寄る。
そんな場所にしていきたいと思っています。
子どもたちの未来から、熊谷の未来をつくる
私がつくりたいのは、単なる「食事を提供する場所」ではありません。
子どもたちが地域の大人と出会い、
大人たちも子どもたちから元気をもらい、
空き家だった建物にもう一度明かりが灯り、
そこから、人と人とのつながりが生まれていく。
そんな小さな循環です。
そして、ここで育った子どもたちが大人になったとき、
「自分も地域の人たちに見守ってもらったから、今度は自分が子どもたちを応援しよう」
と思ってくれたら。
それは、とても素敵な地域の循環になると思っています。
一軒の空き家から、どこまでできるか。
まだ分かりません。
でも、まず始めてみます。
子どもたちの未来から、熊谷の未来をつくる。
そんな思いで、このプロジェクトを進めています。
【プロジェクト提唱者プロフィール】
鎮西美保子(ちんぜい みほこ)
熊谷市在住。
東海大学理学部数学科卒業、同大学院修士課程修了。
「熊谷こども未来ひろば・熊谷こどもステーション構想」提唱者
「子どもたちに明るい未来をデザインする会」代表
現在、熊谷市肥塚の空き家を活用し、2027年7月の「熊谷こども未来ひろば」開設を目指して準備を進めています。
一緒につくってくださる方へ
「熊谷こども未来ひろば」は、まだ完成していません。
だからこそ、これから出会う皆さんと一緒につくることができます。
「ちょっと話を聞いてみたい」
「こんなことなら手伝えるかも」
そんなところからで構いません。
一緒に、子どもたちが「ただいま」と帰って来られる場所をつくりませんか。